妊婦貧血 にんぷひんけつ
妊娠中は胎児への鉄供給や分娩時出血に備えて *循環血液量は徐々に増え、妊娠第8、9月頃には約1リットル(非妊娠時の30~40%)も増加する。しかし、血液中の血球数は容易には増加しないため、結果的には血液が希釈されることとなり一般に妊娠中は貧血に陥りやすく、その程度に応じた労働負担の軽減が必要である。そのまま放置すると子宮内胎児発育不全や分娩時の出血に対する抵抗力が低下する。
ヘモグロビン(Hb) 9g/dl 以上 11g/dl 未満
措置
負担の大きい作業の制限又は勤務時間の短縮
- ●身体的な負担が大きい作業においては、負担の軽い作業の割合を増やすか、軽作業に配置換えするなどの措置が考えられる。
- ●立作業の場合は、椅子に座って作業できるようにすることが望ましい。
- ●勤務時間を短縮する場合には、遅い出勤の許可、昼食休憩の延長、早退の許可などによる。
自覚症状
動悸、息切れ、立ちくらみ、疲労・脱力感などの自覚症状がある。また、肩で息をしたり、顔色が蒼白いなど周囲の者からもわかることもある。
特に注意すべき作業例
激しい全身運動を伴う作業(スポーツインストラクターなど)、筋力を多く使う作業(物品の集配、保育士・看護師・介護職など)、歩行時間の長い作業(外勤営業など)、長時間の立作業(調理員、販売レジ係、工場でのライン作業、美容師など)、高所作業(建設業など)
症状が起こりやすい時期
妊娠中期以降に発症するものが大部分。
時間外勤務
原則として不可
交代制勤務
原則として不可
ヘモグロビン(Hb) 9g/dl 未満
措置
休業(自宅療養)
妊娠以外の原因による貧血の場合は、医師等の指示に従う。
*出典:女性労働協会「母性健康管理ガイドブック」
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