育児時間の確保
──育児時間の確保について、具体的な取り組みをお聞かせください。 |
1日のうちに、30分の休憩を2回まで取得することができます。しかし、実際に休憩時間を取得する者はおらず、時短勤務と同様に1時間終業時間を遅らせたり、切り上げたりして利用している人が多いようです。
〈有給/無給〉
無給としています。
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育児休暇、育児休業
──育児休暇、育児休業について、具体的な取り組みをお聞かせください。 |
〈育児休業〉
昨年から、育児休暇は最大で子どもが3歳の4月末まで延長できるようになりました。延長に踏み切った理由は、従来通り1年の育児休業であれば、退職せざるをえない社員が2名ほどいたからです。その女性社員たちは、2人目、3人目の出産になるため、1年で復職するのはきついとの声が上がっていました。それで急きょ話し合いを持ち、「どうにか辞めずにすむように、育児休業を延長しよう」ということで、制度の改定に踏み切りました。本来は、今年度からの改定だったのですが、彼女たちのために予定より1年早く導入することになりました。
もし、導入されていなければ、彼女たちは辞めざるをえなかったでしょう。これも、パイプ役となってくれる柳田さんが生の声をヒアリングしてくれているからだと思います。また、トップもとても前向きなので、意志決定が素早くなされることも柔軟に対処できる大きな要因です。
〈代替人員の確保〉
社内異動で対応することもあるし、派遣を依頼することもあります。また、本人が希望し職場側のニーズとマッチすれば在宅勤務を行うこともできます。
〈有給/無給〉
無給としています。
〈業務の引き継ぎ〉
1ヶ月ほど時間をかけて引き継ぎを行います。
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経済的支援
──経済的支援についてお聞かせください。
〈保育費の援助〉
ありません。 |
職場復帰支援
──職場復帰支援の取り組みを具体的にお聞かせください。 |
円滑な職場復帰を可能にするため、育児休業復帰講習を行っています。
シナノケンシでは、原則は原籍復帰ですが、組織もめまぐるしく変わるので完全に原籍復帰というわけにはいかない場合もあります。そのため、復職後の部署が変更になる場合には、復職の1ヶ月前くらいに通知し、慎重に講習を行います。たとえば、候補となる部署をふたつほど用意して、異動を決定する前に、どちらの上司とも面談した上で、自分自身の好みや適正を見定めてより良い部署へ復職してもらうようにしています。その際には、上司がマンツーマンで仕事の進め方をレクチャーします。
その他、人事・総務グループの柳田さんと伊藤さんが、定期的に育児休暇中の社員へ連絡し、現状をヒアリングしたり会社の情報提供を行ったりしてコミュニケーションを図っています。
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