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職場における母性健康管理の推進に当たって、社内体制の参考になる好事例をご紹介します。 |
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| 妊娠初期 | 妊娠中 | 産前・産後 | |||||
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| 健診時間 の確保 |
通勤緩和 | 休憩時間 の確保 |
施設整備 | 時間短縮 勤務 |
業務転換、 就業制限 |
相談窓口 の設置 |
産前・ 産後休業 |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 育児中 | 全期 | ||||||
| 育児時間 | 育児休暇・休業 | 経済的 支援 |
職場復帰支援 | 情報提供 | 研修の 実施 |
風土 づくり |
検討体制 づくり |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
健診時間の確保 |
当社は工場内のライン業務が多いので、4週8休制で就業シフトを組んでいるため、前もって休日を申請していれば、平日の健診でも気兼ねなく受けることができますし、有給を使用することもできます。 |
通勤緩和 |
ほとんどが車通勤なので、これまでに通勤緩和の申し出を受けたことはありませんが、必要な場合は口頭で上司に報告すれば良いことにしています。 |
休憩時間の確保 |
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横になって休憩できる和室の休憩室を完備しています。休憩した時間について給与から差し引くことはありません。 |
施設設備 |
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〈整備、設置箇所の選定方法〉 〈資金調達方法〉 |
時間短縮勤務 |
1時間の時短勤務を導入しています。通常は8時半から19時半までの勤務ですが、9時から17時にするなどして早めに帰宅することができます。申し出は、直接上長に申請すれば随時受け付けます。 短縮した時間についても差し引くことはしていません。 |
業務転換、就業制限 |
工場内部には、つねに温度の低い場所で長時間作業が必要な業務もあります。こうした業務は女性には過酷なので、最初から男性を配置するようにしています。もし、女性社員がこうした作業を希望した場合は、従事することはできますが、妊娠した時点で他の業務に転換します。主に女性は、整った環境で仕事できる包装業務や品質管理業務、管理部門などに配属されることが多いです。 |
相談窓口の設置 |
各工場に総務担当を配置している他、サポート室を設置して、総務担当である私が、メールや電話で気軽に相談に応じています。 |
産前・産後休業 |
〈取得できる期間〉 〈代替人員の確保方法〉 |
育児時間の確保 |
〈休憩時間の確保〉 〈有給/無給〉 |
育児休暇、育児休業 |
子どもが1歳になるまで育児休業を取得することができます。 〈有給/無給〉 〈業務の引き継ぎ〉 |
制度に関する情報提供 |
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社内の規定は、イントラにアップして誰でも確認することができます。また、先輩の女性社員たちから聞くこともできます。 〈情報を提供するタイミング〉 |
研修の実施
新入社員研修の際に、先輩社員の事例をあげながら「当社では妊娠・出産をした女性が、子育てをしながら働くことのできる環境なのですよ」と、説明しています。 新入社員研修は4月と8月に行います。4月は通常の新人研修ですが、8月は、ちょうど仕事に対して不安や疑問が生じてくる時期なので、その悩みをヒアリングするための研修です。この時期にフォローしなければ、ひとりで悩みを抱え込んで退職してしまので、ホテルを借り切ってひたすらディスカッションを行い、溜まっている思いを吐き出してもらいます。終わった後のレポートを見ると「悩んでいるのは自分だけじゃないと分かった。話を聞いてもらってスッキリした。」という感想が見受けられます。 この研修を導入してから、新入社員の離職率が大幅に減り、ここ3〜4年は誰も辞めていません。この機会を利用して、母性健康管理の話を行うこともあり、「先輩方は出産後も仕事を続けているので、長く務めてスキルを磨いてほしい。」ということを強調して伝えています。 |
風土・社内環境づくり 当社には女性社員が多いので、妊婦に対しての理解も深く、気兼ねなく制度を利用できる環境が整っています。しかし、保育所が設置されていない地方の工場に勤める女性社員からは、ときどき不満の声が上がるのも事実です。そのため総務担当者は、定期的に地方を回って、理解が得られるようコミュニケーションの機会を設けています。 |
検討体制づくり 自己申告書というものがあり、社長へ直結に問題提起をできるシステムになっています。上司に対する意見や、会社に対する要望まで、何でも記載できるようになっているので、母性健康管理の体制に関しても、そういう機会を利用してヒアリングしています。 |
実施体制・各部門の役割 妊娠した女性社員は、妊娠が分かった時点で、各工場に配置されている総務担当者に報告します。報告を受けた総務担当者は、工場長に伝え、最後に本社の総務部に連絡が入るという流れになります。その時点で、産休や育休に関する申請書類を提出してもらい、保育所を利用する予定であれば、総務課から保育所へ連絡が行きます。その後は、女性社員が直接保育所へ行き、詳しい説明などを受けます。手続きに関する面倒な書類提出はできるだけ避け、利便性を図るようにしています。 |
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