「もっとやせたい!」と思うあなたへ やせすぎの影響を知りましょう

いま、日本の若い女性の「やせ」が問題になっています。 やせは本人の健康だけでなく、次世代の子どもの健康へも影響を及ぼすこともあるため、適切な体重管理が必要です。

1.「やせ」とは

「やせ」はBMI(体格指数)で定義されており、BMIが18.5未満の場合をさします。

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2.「やせ」の背景にあるもの

近年日本10代~30代の若い世代の女性のやせの割合が高くなっています。 その背景として、メディアやマスコミで流される「やせた女性の体型イメージ」を目指し、過剰なダイエットをする人が多いこと、また働く女性の場合には、残業などによって食事が不規則になり栄養不足につながることも多いのではないかと考えられています。

3.「やせ」の影響は赤ちゃんにも?

「やせ」は栄養不足の結果と言えます。体に必要な栄養が不足すると筋肉量の低下などとともに、月経異常や無月経などが起こることもあります。 生理が止まるということは卵巣から女性ホルモンが正常に分泌されなくなるということ。つまり更年期の閉経と同じような状況になります。骨量が低下して骨粗鬆症になったり、卵巣が正常に機能しなくなったりすると不妊にもつながります。 また、女性が「やせ=低栄養」状態で妊娠した場合、2500g未満の低体重児の出産につながることもあります。日本では現在10人に1人の赤ちゃんが低体重で生まれています。 この低体重で生まれた赤ちゃんは、将来、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなるということがわかっています。 自分自身の健康だけではなく将来生まれてくる子どもの健康のためにも、低栄養にならない食生活とともに、適切な体重管理を心がけましょう。

4.事業主の皆さまへ

「やせ」についての情報を従業員に周知するとともに、残業や不規則な働き方が多くないかなど、働き方についても見直してみましょう。 また、食からのアプロ―チとして、女性に不足しがちな栄養素をもりこんだレシピの提案や、朝食の提供などについても考えられます。 健診項目に「骨量検査」を加えることも、「やせ」による骨粗しょう症の早期発見につながります。

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