働く女性にとって良い睡眠とは

うまく睡眠不足を解消し、質の良い睡眠をとって、 体内リズムをコントロール!生き生きとした毎日を過ごしましょう。

厚生労働省の調査結果は、日本の成人の標準的な睡眠時間は6~7時間未満となっており、なかでも睡眠時間が6時間未満の割合は、 家事や育児、仕事と忙しい40代の女性が高いです。
この範囲内でノンレム睡眠とレム睡眠を十分とり、目覚めをすっきりさせるには、入眠後およそ6時間~7時間半での目覚めが良いとされています。 必要以上に長い睡眠をとったからといって、睡眠の効果が上がるわけではなく、睡眠のとりすぎによって睡眠のサイクルが乱れることもあるので、ほどよい睡眠時間を確保したいものです。
睡眠には「脳や身体の休養」「疲労回復」「免疫機能の強化」「記憶の強化」「感情整理」など多くの重要な役割がありますが、働く女性にとって、睡眠障害が及ぼすリスクとはどのようなものでしょうか。

1.睡眠不足や、睡眠の質の低下によりおこりうる症状

精神面の影響として、睡眠不足や睡眠の質の低下は脳機能を低下させます。脳機能が低下すると働く女性にとっても、生産性が下がるだけでなく、 心の病気や命にかかわる重大事故につながることもあります。長期間の睡眠不足や睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)が高血圧・虚血性心疾患・脳血管性認知症・Ⅱ型糖尿病などの生活習慣病のリスクを上げることも明らかにされています。
また、免疫力低下は、睡眠不足が続いた時に風邪をひいた、あるいは風邪の症状が長引いた経験を持つ方も多いと思います。睡眠には身体の損傷を修復する作用があり、免疫力とも深い関係を持っています。
生活習慣病の原因の一つである肥満もまた、睡眠不足や睡眠障害によって発症リスクが上がることが知られています。8時間睡眠者と比べて5時間睡眠者は食欲を増進させるホルモンが約15%多く、食欲を抑えるホルモンは約15%少ないことが明らかになっています。

2.働く女性にとっての良い睡眠

体内リズムを整えるうえで重要なのは、毎朝同じ時間に太陽の光を浴びる、朝食をしっかり食べる、夜に強い光を浴びないなどです。また、睡眠の質を上げるために、 入眠前に心身をリラックスさせることも大切です。入浴時はぬるめのお湯にゆっくり浸かり、寝室の環境(寝具、照明、温度、湿度など)にも気を配りましょう。また、昼間の適度な運動も効果的です。運動によって身体をほどよく疲労させる ことで睡眠と覚醒のメリハリがつきやすくなり、中途覚醒を防ぐのに役立ちます。
働く女性にとって、睡眠不足や、睡眠の質の低下は心身に悪影響を与えます。いつまでも健康で美しく過ごすためにも、ご自身の睡眠について考えてみたいものです。

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