働く女性の方
働きながら安心して妊娠・出産を迎えるために
働く女性の妊娠・出産体験談
実際に働きながら妊娠・出産を体験された、働く女性の生の声をご紹介します。

株式会社トキハ
阿南 恵さん
- ■平成13年入社。入社7年目。
- ■販売職(婦人服・ミセス)。
- ■お子さんは2人。上は2歳、下は1歳。
妊娠が分かった時

──妊娠が分かった時、仕事(会社)の継続についてどのように考えられましたか。
結婚・出産後も、ずっと働きたいと思っていました。
仕事を辞めることは考えていませんでした。結婚・出産後もずっと働きたいと思っていました。
──仕事(会社)を続けていくことに対して、どのような不安がありましたか。
また、その不安はどのようにして解消されましたか。
祖父母が子育てに協力してくれたので、大きな不安を感じずにすみました。
妊娠中は、つわりもなく体調が悪くなることもほとんどなかったので、それほど不安は感じませんでした。出産後は、復職にあたり「子どもが離れてくれるだろうか…」という不安はありました。しかし、近くに住んでいる祖父母が子育てに協力してくれたため、不安は解消されました。
──妊娠中の就業に対して、ご家族はどのように理解、または協力がありましたか。(有り難かったこと)
私が仕事の時には、夫や父母が代わりに子どもの面倒を見てくれるので助かっています。
夫は、仕事が休みの時は子どもを見てくれるので、安心して仕事に行くことができます。また、家事も育児も手伝ってくれるのでとても助かっています。夫婦が二人とも仕事の時には、子どもを祖父母に預けて面倒を見てもらっています。
母性保護の法律について
──母性健康管理を守る法律があることを、どのような機会に知りましたか。
上司に妊娠報告をした時に、残業免除を受けて、初めて母性健康管理について知りました。
上司に妊娠の申し出をした時点で、「残業はしなくていいよ」と言われたので、母性健康管理というものがあることを知りました。その後、人事課に産休・育休の届け出を提出した際に、母性健康管理についての資料を受け取り、詳しく知るようになりました。
──会社には、妊娠・出産に関するどのような制度がありましたか。
また、会社からの情報で有り難かったことはどのようなものでしたか。
妊娠中にお腹が張るときは休憩をもらったり、復職後は、搾乳の時間を多めにいただいたりと、配慮をしていただきました。
妊娠中も元気だったので、通勤緩和の制度は活用しなくてすみましたし、定期健診に関しても、百貨店は平日に休みを取ることができるので、問題なく健診に行くことができました。ただし、勤務中に「お腹が張る」、とか「疲れた」、と感じた場合には、上司に申し出て医務室で休憩を取らせてもらうことはありました。
また私の場合は、復職後に会社で搾乳することが多く、規定の休憩時間内には絞りきれないこともあったので、休憩を長めに取らせてもらったり、お乳が張ったらその都度休憩を取って搾乳させてもらったりしました。同じ職場に出産経験者が多かったので、休憩を取る時には経験者の方に申し出て理解を得るようにしていました。
会社での過ごし方
──妊娠について、どのようなタイミングで会社に申し出されましたか。それはなぜですか。
二人目の妊娠時には、「大丈夫」という自信があったので、3〜4ヶ月目に入るまで報告しませんでした。
一人目の時は2ヶ月目に報告しましたが、二人目の時は、「少々のことでも大丈夫」という自信があったので、3〜4ヶ月目に入るまで報告していませんでした。
──妊娠の申し出から産後職場復帰に至る社内システムの、どのような点が良かったと感じましたか。
社内のシステムはもちろんですが、職場に出産経験者が多かったので、気兼ねなく働くことができたのが良かったです。
社内システムと言うよりも、周囲に出産経験者が多かったので、自分の体調に合わせて気兼ねなく仕事することができた点が良かったです。一人目を出産する時は、2週間から産休を取得したのですが、二人目に関しては「まだまだ大丈夫」と思って仕事を続けていたところ、産休を取得して9日目に出産するという結果になりました。このように、ぎりぎりまで体調良く働き続けられたのは、職場の仲間の理解があってこそだと思っています。家に居るよりも、むしろ働いている方が気分転換になりました。
──職場への配慮で心がけたことがありますか。それはどのようなことですか。また、職場から受けた配慮で嬉しかったのはどのようなことでしたか。
具合が悪くなったら迷惑がかかるので、体調が悪い時は早めに休息を取っていました。
仕事中に具合が悪くなっては職場に迷惑がかかるので、体調が悪い時には早めに休憩を取るように心がけていました。特に二人目を妊娠している時は貧血気味だったこともあり、仕事中に倒れないように気をつけていました。職場の方は、快く休憩を取らせてくれたので嬉しかったです。
妊娠中の健康管理
──妊娠中、ご自身の健康管理で気をつけたことはありますか。
食生活に気を付けていたので、毎日お弁当を持参していました。
貧血気味で血圧が低かったので、食生活に気をつけていました。社員食堂はあるのだが、脂っこいものが多いので極力お弁当を持参するようにしていました。
──母性健康管理指示連絡カードの存在を知ったのはいつですか。
カードの存在は知りませんでした。
カードの存在は知りませんでした。
職場復帰
──職場復帰や出産後に利用した社内制度は何ですか。
近くに住んでいる祖父母に子どもの面倒を見てもらっているので、復職後に利用した制度はありません。
職場復帰や産後に利用した制度はありません。私の場合は祖父母が近くに住んでおり、子どもの面倒を見てくれていたので、時短勤務も活用する必要はありませんでした。
──出産前と出産後で、働き方が変わったと思いますか。
お子さんやお孫さんを連れてこられるお客様の気持ちが良く分かり、接客にも活かせるようになりました。
現在、ミセスファッションのフロアを担当しており、お子さんやお孫さんを連れてこられる方も多いのですが、以前よりもお客様の気持ちが良く分かるようになり、接客にも活かすことができるようになりました。
──出産前と出産後で、仕事にかけられる比重が変わりましたか。また、戸惑いやジレンマを感じることはありませんか?
家族に迷惑をかけている部分があるかもしれませんが、その分、一緒に過ごせる時間は大切にしています。
仕事にかける比重は変わっていませんが、家族には迷惑をかけている部分はあると思います。その分、一緒に過ごせる時間は大切にしようと思っています。
働く女性へのメッセージ

──働く女性へのメッセージをお願いします。
利用できる制度は、どんどん利用した方が良いと思います。日ごろから、自社の制度をリサーチしておくことが大切でしょう。
私の場合は、妊娠中も体調が良かったし、子どもの面倒を見てくれる親が身近にいたので、それほど社内制度を活用しなくてもすみました。しかし、社内に制度が整っているのであれば、どんどん活用した方が良いと思います。
そのためには、自社にどんな制度が存在するのか、日ごろから積極的にリサーチしておくことも必要なのではないでしょうか。