働く女性の方
働きながら安心して妊娠・出産を迎えるために
働く女性の妊娠・出産体験談
実際に働きながら妊娠・出産を体験された、働く女性の生の声をご紹介します。

青森保健生活協同組合
梅原 真由美さん
- ■平成12年入社。入社8年目。
- ■協立クリニックにて、医療事務を担当。
- ■お子さんは2人。上は3歳、下は1歳。
妊娠が分かった時

──妊娠が分かった時、仕事(会社)の継続についてどのように考えられましたか。
2人目を出産した後は育児が大変だったため、仕事を辞めようかと考えたこともありました
1人目を出産した時は仕事を続けようと思っていましたが、2人目を出産した時は、上の子どもと下の子どもの年齢が近かったため、育児がとても大変で、育児休業中に辞めようかと考えたこともありました。
──仕事(会社)を続けていくことに対して、どのような不安がありましたか。
また、その不安はどのようにして解消されましたか。
職場の上司や仲間に相談したところ、「辞めずに頑張って」と応援してくれました
幼い子ども2人の子育てと仕事の両立ができるのか、職場に迷惑をかけてしまうのではないかと不安に思いましたが、職場の上司や仲間に相談したところ、「辞めずにがんばって」と応援してくれました。また、両親が近くに住んでいたので、子どもを預かってもらうこともできると思い、仕事を続けていく決意を固めました。おかげで2人目の時は、出産後半年で仕事復帰することができました。早めに復職したのは、経済的な理由もありましたが、ずっと家で子育てだけをしているより、仕事をした方がリフレッシュできると思ったからです。
──妊娠中の就業に対して、ご家族はどのように理解、または協力がありましたか。(有り難かったこと)
仕事で帰りが遅くなるときは、実家の両親に子どもをお迎えに行ってもらっています
近くに住んでいる両親には、残業や会議で帰りが遅くなる場合に、保育園へお迎えに行ってもらうなど協力してもらっています。また、主人とも家事を分担するなど、協力しながら進めています。
母性保護の法律について
──母性健康管理を守る法律があることを、どのような機会に知りましたか。
労働組合の女性部に参加するようになってから、知識が深まりました。
入職した当時は知りませんでした。入職後3年ほど経った頃、労働組合女性部の役員に抜擢され、それをきっかけに勉強会に参加するようになってから、制度についての知識が深まりました。女性部では、制度や職場に関する様々な情報を取得したり、意見交換を行ったりしています。
──会社には、妊娠・出産に関するどのような制度がありましたか。
また、会社からの情報で有り難かったことはどのようなものでしたか。
時間外勤務免除や健診時間の確保、復職後の育児時間の確保、子看制度などを利用して育児と仕事を両立させました
妊娠を報告した段階から、時間外勤務や休日出勤が免除される他、健診時間も通院時間として取得でき、半日間確保されている点です。また復職後は、1日1時間までの育児時間の確保や、子看制度などを利用して、仕事と子育てを両立してきました。こうした制度は、すでに多くの先輩が利用していたので、職場側からアナウンスがなくとも知っていました。
会社での過ごし方
──妊娠について、どのようなタイミングで会社に申し出されましたか。それはなぜですか。
妊娠が分かった時点ですぐに報告し、時間外勤務や休日勤務免除をしてもらいました
妊娠が分かった時点ですぐに上長に報告し、診断書を提出しました。妊娠の報告を行えば、時間外勤務や休日出勤の免除のための手続きが必要ですし、産休中も含め今後の職場の体制等の調整があるので、早めに報告しました。
──妊娠の申し出から産後職場復帰に至る社内システムの、どのような点が良かったと感じましたか。
妊婦健診の時間として、通院時間を利用できたことが良かったです
妊婦健診は、通院時間(半日)を利用することもできたので、気兼ねなく健診を受けることができる点が良かったです。
──職場への配慮で心がけたことがありますか。それはどのようなことですか。また、職場から受けた配慮で嬉しかったのはどのようなことでしたか。
妊婦健診の半休は、早めに申告し、迷惑をかけないよう気を配りました。また、妊婦健診の 時間が確保されており、職場から支援していただけた点が助かりました。
妊婦健診で半休を取る場合には、1ヶ月前にシフトを決める段階から、みんなにアナウンスするようにしていました。わざわざ健診の申請を行わなくても、上長に対して妊娠報告することで、自動的に健診時間が確保されるので、とても助かりました。
妊娠中は体調も日々変化し、精神的にも不安定な時期のため、この時期を健康で乗り切るための支援が職場に整っていることは、大変助かります。
妊娠中の健康管理
──妊娠中、ご自身の健康管理で気をつけたことはありますか。
重いものを持ったり、慌ただしく動き回ったりしないように気をつけました
現在勤務しているクリニックは、他の病院に比べて患者数が多く忙しいため、慌ただしく動き回ったり、重い荷物を持ったりすることも多いのですが、妊娠中はなるべく負担のかからない業務を中心に行うようにしていました。私から申し出しなくても、周囲の職員が状況を察して、配置を考慮してくれたので有り難かったです。
──母性健康管理指示連絡カードの存在を知ったのはいつですか。
母健カードは利用せず、診断書を提出することで対応しました。
母健カードは利用したことがありません。妊娠中に胃腸炎になって1週間ほど入院したことがありましたが、その際も診断書を提出することで対応しました。上司はすぐに理解を示してくれて、スムーズに休暇を取得することができました。
──育休休暇中に、仕事から遠ざからないために努力したことはありますか。
職場の同僚から話を聞いた他、復帰する1ヶ月前からは、自宅でできる範囲で医療事務に関する情報収集を行いました。
たまに職場の同僚と会って話を聞くことはありました。しかし、育休中は極力仕事のことを考えないようにしていました。ただ、医療事務の制度は頻繁に改定されるので、復職1ヶ月くらい前頃からは、自宅でできる範囲で情報収集を行っていました。
職場復帰
──職場復帰や出産後に利用した社内制度は何ですか。
保育時間の確保や子看制度などを利用しています。
また、育児手当の支給もとても助かっています。
1日に1時間の保育時間も利用していましたし、子看制度も利用しました。その他、子ども1人につき3,000円の育児手当が支給されるのも助かりました。2人目からは2,000円支給されるので、現在はトータルで5,000円支給されており、家計の足しになっています。
働く女性へのメッセージ

──働く女性へのメッセージをお願いします。
職場の制度は大いに利用し、家族と十分にコミュニケーションを取りながら子育てすることが大切です。時には、息抜きも重要ではないでしょうか。
職場の制度は大いに利用し、夫婦間や家族の協力をしっかり得られるようコミュニケーションを取ることが大切だと思います。
たまには、実家や保育園に子どもを預かってもらい、自分だけの時間を確保したり、時には家事を手抜きしたりすることも必要なのではないでしょうか。