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働く女性の方

働きながら安心して妊娠・出産を迎えるために

働く女性の妊娠・出産体験談

実際に働きながら妊娠・出産を体験された、働く女性の生の声をご紹介します。

須藤 千夏さん

青森保健生活協同組合
須藤 千夏さん

  • ■平成3年入社。入社17年目。
  • ■あおもり協立病院勤務、
    副総看護長として病棟の看護師どう人事管理などに従事。
  • ■現在9ヶ月になるお子さんが1人。

妊娠が分かった時

──妊娠が分かった時、仕事(会社)の継続についてどのように考えられましたか。

子どものために貯蓄は必要ですから、仕事を辞めようと思ったことはありません。

子どもができると経済的にも余裕がなくなるので、仕事を辞めようと思ったことはありませんでした。子どものためにも、できるだけお金は蓄えておいてやりたいですからね。

先輩や同僚たちの中にも、出産後も仕事を続けている人が多かったので、両立できるだろうと思っていました。出産後も7ヶ月で職場復帰しました。

──仕事(会社)を続けていくことに対して、どのような不安がありましたか。
また、その不安はどのようにして解消されましたか。

管理職の仕事と子育てを両立できるだろうか―、という不安がありましたが、実際にやってみると、悩んでいたほどではありませんでした

管理職なので、様々な会議に頻繁に出席しなければなりません。しかし、子どもが産まれると、保育園のお迎え等で会議に出席できないことも増えてくるので、自分の責任が果たせるだろうか―、という不安はありました。主人も私と同じ看護師で、忙しくしているし、子どもを預けられる親戚もいなかったので、どうやってやりくりしていこうかと考えました。初めての子どもだったので、出産後の状況が上手く想像できなかったのですが、実際に出産してみると悩んでいたほどではなく、考えていた以上に都合をつけることができました。会議には、出席できないこともありますが、そういう時には、会議に出席した方に内容をヒアリングするなどして対応していいます。

──妊娠中の就業に対して、ご家族はどのように理解、または協力がありましたか。(有り難かったこと)

主人と私でお互いに勤務シフトを調整して、どちらか一方が必ず子どもの面倒を見られるようにしています

妊娠中は主人があまり協力的ではありませんでしたが、出産後は協力してくれるようになりました。 病院は違いますが、主人も同じ生協系列の病院で看護師の仕事をしているので、お互いに勤務シフトを調整するなどして、どちらか一方が、必ず子どもの面倒を見られるようにしています。両親は近くに住んでいないので、力を借りることはできませんでした。

母性保護の法律について

──母性健康管理を守る法律があることを、どのような機会に知りましたか。

自分と同年代の職員が出産していく中で、少しずつ制度に対する認識が深まりました

入職したばかりの頃は、具体的に妊娠・出産について考えていませんでしたし、産休・育休に関する制度をチェックすることもありませんでしたが、自分と同年代の職員が出産していく中で、少しずつ制度に対する認識が深まっていったと思います。

──会社には、妊娠・出産に関するどのような制度がありましたか。
また、会社からの情報で有り難かったことはどのようなものでしたか。

時間外労働や夜勤が免除されるのが有り難かったです

妊娠の報告を行うと、時間外労働や夜勤が免除されるのが有り難かったです。周囲には、出産を経ても働き続けている職員が多かったので、制度に関する情報をスムーズに収集することができました。

会社での過ごし方

──妊娠について、どのようなタイミングで会社に申し出されましたか。それはなぜですか。

勤務免除や夜勤免除になるので、妊娠が判明してすぐ報告しました

「もしかしたら妊娠したかもしれないな」と思い、「産婦人科を受診してきます」と上長に伝えて検査に行きました。その後、妊娠が判明し、診断書をもらった後、改めて上長に妊娠報告を行いました。看護長室は女性ばかりなので、妊娠の申し出も行いやすかったし、申し出をすることで夜勤の免除や時間外労働の免除、土日祝日勤務の免除等が適応され、勤務シフトの調整が必要になるので、みんな早めに報告するようにしています。

──妊娠の申し出から産後職場復帰に至る社内システムの、どのような点が良かったと感じましたか。

半日間の健診時間が確保されることや、夜勤免除が良かったです

半日間の健診時間が確保されている点と、夜勤が免除される点が良かったです。他の病院では、妊娠しても夜勤をしなければならないケースが多いので、私たちは恵まれていると思います。また、看護の現場は力仕事も多いのですが、こちらが申し出をしなくとも周囲が気を遣ってくれ、力仕事の少ないシフトを組んでくれました。

──職場への配慮で心がけたことがありますか。それはどのようなことですか。また、職場から受けた配慮で嬉しかったのはどのようなことでしたか。

具合が悪いなと感じたら、早めに休息を取るようにしました。妊娠中は、体に負担がかかる業務については、すべて他の職員が引き受けてくれたので助かりました。

少し具合が悪いな、と感じたら早めに周りに報告して、迷惑をかけない程度に休息を取るようにしていました。頻繁に「無理をしないでね」と声をかけてくれたので、とても有り難かったです。 その他、体に負担のかかる仕事 ―たとえば救急外来の患者対対応や、救急車に同乗するなど― は、すべて他の職員に割り振ってくれたので、とても助かりました。

妊娠中の健康管理

──妊娠中、ご自身の健康管理で気をつけたことはありますか。

お酒が大好きでしたが、妊娠中は控えるようにしていました

無理をしないということと、お酒をやめたということです。私の場合は、もともとお酒が好きで、よく飲んでいたのですが、妊娠してからは飲むのを控えました。時々、「飲みたいな」と思うこともありましたが、お腹の子どもに話しかけるなどして気分転換するようにしていました。

──母性健康管理指示連絡カードの存在を知ったのはいつですか。

妊娠した時に知りましたが、利用することはありませんでした

妊娠するまでは知りませんでした。妊娠した時に、先輩職員から聞いて存在を知ったが、利用することはありませんでした。

──育休休暇中に、仕事から遠ざからないために努力したことはありますか。

子育てに専念するために、仕事に関する情報はなるべく耳に入れないようにしていました

職場の同僚から話を聞くこともありましたが、私の場合は、育休中は子育てに専念するために仕事に関する情報はなるべく耳に入れないようにしていました。頭を切り換えてメリハリをつけたかったからです。

職場復帰

──職場復帰や出産後に利用した社内制度は何ですか。

ほとんどの制度を利用していますが、特に育児時間や子看制度などは、とても助かっています

与えられている制度のほとんどを利用しています。1日1時間まで取得できる育児時間や、子看制度などはとても助かっています。子どもが熱を出した時にでも、1時間早く切り上げて帰るなど臨機応変に対応できています。

──職場復帰後、仕事と育児を両立するにあたって何が最も大変だと感じますか。

子どもが病気になった時、そばにいてあげられる時間が少ないことです

子どもが病気になった時は、もっとそばにいてやりたいと思います。また、自分が子どもから風邪をうつされて具合が悪くなったこともありますが、自分を看護してくれる人はいないので、そういう場合は辛いと感じます。

働く女性へのメッセージ

──働く女性へのメッセージをお願いします。

充実した制度はもちろん、職場内でのコミュニケーションや家族との協力、ストレスを溜めない工夫等が、子育てと仕事を両立するためには不可欠です。

他の病院で勤めている看護師の場合、妊娠・出産を機に退社し、子どもの手が離れてから再就職するというケースが一般的です。また、育児休暇を取得しても、そのまま復職せずに専業主婦になっている知人もいるので、私が働き続けていられるのは、生協の制度がしっかりしているからこそ感謝しています。

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