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職場における母性健康管理の推進 企業インタビュー

かみのやま温泉 展望露天の湯 有馬館

具体的な取り組み内容

−妊娠中でも女性労働者が働き続けられるような工夫は何か行っていますか?

急な欠員にも慌てないよう、担当業務の範囲を広げ、柔軟な体制をとっています

「フロントルーム」制を導入しているので、欠員が出てもカバーできる体制になっています。

−「フロントルーム」制について詳しく教えてください。

フロントと客室を併せて担当する「フロントルーム」係をつくって、すぐに手伝いに行けるようにしています。
欠員があっても仕事内容をその都度調整し、誰でもカバーできる体制をとっています。
「フロントルーム」制を導入したことで、ルーム主体をフロント主体に変更するなど、業務の比重も変えられるので、妊娠していても働きやすくなりました。

座ってできる作業や会場のフォローなどなるべく負担の少ない仕事を行ってもらいます

フロントでは、チェックインだけを担当し、お客様の荷物は他の人に運んでもらうなど身体的に負担のかかる作業は免除し、その分、事務所でのPC作業など事務の仕事を多くしています。
お食事の提供は立ったりしゃがんだりが必要なお部屋出しではなく、レストランや宴会場についてもらうようにしています。
宴会場でも、会場のご案内、刺身など軽い料理をだしてもらうなどなるべく負担にならないようにしています。

−女性労働者が妊娠した際の休憩の対応はどうされていますか?

つらくなる前に申し出てもらい、休んでもらっています
体調不良時に横になって休める部屋を確保しています

宴会場でお客様が来るまでの間、座って休んでもらっていたことはありました。つらくなってしまう前に、申し出てもらい座って休むなど無理をしないようにしてもらっています。
体調が悪くなった時は、更衣室でも横になることはできますが、従業員が横になって休める部屋を1室用意してあり、保健室のように使っています。体調が悪くなった場合は、お医者さんに連れていくまでや迎えが来るまでの間など、そこで寝ていてもらいます。無理をして働いているよりも休んでもらっていた方がこちらとしても安心できます。

環境整備を進めるための職場づくりの工夫

−職場環境の整備を進める上で日頃から心がけていること、工夫されていることはありますか?

パワハラ・セクハラ・マタハラのない職場づくりのための取り組みを徹底しています

パワハラやセクハラ、マタハラのない職場づくりを目指しています。
働きやすい職場になるにはどうしたらいいかと考え、社長とともにセクハラ・パワハラの勉強会に参加しました。
職場では女性も話しやすいように、女将である自分が対策委員長になり、相談窓口を設けています。男性社員に対しては社長から年代の違いによる認識や言葉の受け取り方の違いなどについて話す機会を設けています。
月1回の全体会でも周知しています。「本人は嫌がらせのつもりでなくても、受け取る方は傷つくことがある」ということを伝えていたことで、それまで何気なく不用意な言葉を発していた男性もだんだん「気を付けなければ」と意識が変わってきたようです。

−取り組みの結果、職場づくりにおいてどのような成果がありましたか?

早めに報告してもらえるよう、言い出しやすい職場づくりを意識しています

妊娠が発覚すると、早めに妊娠を報告してくれます。早めに申し出てくれることでこちらも早めに対応できますし、周囲もフォローできます。
以前は言いづらい雰囲気で気を使わせてしまったかな、と思ったことがありました。その反省から、相談しやすい職場づくりを意識してきた成果だと思います。

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