介護施設で働くみなさまへ 妊産婦に配慮が必要な業務 おむつ交換

■設備等の特徴

  • ・ベッドの高さを作業のしやすい高さまで上げることができる。

■姿勢・動作の特徴

  • ・作業を始めてから着衣を整えるまで、前屈みの姿勢が続く。
  • ・ズボンを下ろす際やおむつをセットする際に、前屈みになって、利用者の肩の下や腰の下に手を入れて、腰を持ち上げたりする。
  • ・排泄物の臭いがある。
  • 妊婦の声 こんな声がつらかった(ヒヤリング調査より)

    おむつ交換でつらかったこと

    • ・軽い方でも力が入るので、お腹に負担がかからないか不安でした。
    • ・立ちながらの作業が多く、お腹が張ってつらかったです。
    • ・ベッドの高さが低いと腰に負担がかかったり、5か月過ぎからお腹がつかえたりしました。

懸念される身体への影響・症状と望ましい対応例

基本動作・状態 懸念される状態 懸念される身体への影響・症状 配慮すべき時期 望ましい対応例
前屈み 腹部への圧迫

・子宮への血行不良

・子宮の軽い圧迫

・子宮収縮に伴う切迫症状

妊娠中期以降

・免除する

・時間がかかることもよしとする

しゃがみこみ 腹部への圧迫

・子宮への血行不良

・子宮収縮に伴う切迫症状

妊娠中期以降

・免除する

・時間がかかることもよしとする

足元の不安定さ 転倒によるケガなど
ベッドが高い、遠い 手を伸ばす 腰痛 妊娠中期以降 無理な姿勢を取らない工夫を図る
腹部があたる 子宮の圧迫

実施可能な作業方法

  • ・できる限り、見守りや検品、業務日誌の入力など、身体への負担が軽い代替業務を行うようにすることが必要です。
  • 代替業務の例 できることがこんなにあります。

    洗濯や衣替え、訪問者対応など、様々な業務があります。職員みんなで日常業務を点検して、代替業務を把握しておきましょう。代替業務といっても、妊娠は「特別な」健康状態です。長時間立ち続けたり、歩き続けたりしないように、適宜座って休憩を取らせる配慮も必要です。 また、長時間の精神的緊張も避けるように配慮しましょう。

    食事やおやつの準備・配膳・下膳など

    食事場所への利用者の誘導やお茶の準備、利用者にあった食事形態の確認、食事やおやつの配膳・下膳など。つわりがひどい時には、相談しながら実施しましょう。

    フロア見守り

    水分補給や利用者とのコミュニケーション、余暇活動の補佐、巡回や業務の指示出し、ナースコール対応など。

    新規入所者・短期入所者対応

    新規入所者や短期入所者の受け入れ準備や入所日当日の受け入れ、検品、退所時の準備など。

    その他の業務

    排泄表、入浴表、食事チェック表などの記録物の確認
    業務日誌の記録
    申し送りへの参加
    受診時の対応および準備 など

  • ・妊産婦の職員が行う場合は・・・
    中腰や前かがみの姿勢が負担になるため、べッドの高さを調節しながら行いましょう。
    多少時間がかかっても、自分のペースで行うことを認めあえる体制づくりや雰囲気づくりに努めましょう
    体調や無理が生じていないかなど、こまめに声をかけて確認するようにしましょう。
  • 介護施設での対応例 こんなふうに工夫しました!
    • ・2人介助など負担のかかる方は身体的負担が大きいため免除。
    • ・抱えてできる場合は行う。臭いなどでできない場合は免除。
    • ・前屈姿勢で負担がかかるため妊娠中期から免除。
    • ・体が曲がりすぎて力がいる利用者や体重が重い利用者など体を動かすのが大変な利用者の場合は、他の職員が対応。
    • ・介護抵抗の強い方を除き対応。介護抵抗の強い方の場合、腹部を蹴られたり、殴られたりする可能性があるため。
  • ・切迫早産や妊娠浮腫、腰痛症などの症状が発生した場合は、身体への負担が軽い業務に転換したり、主治医等から指導に基づいた措置を講じたりしましょう。

妊娠経過の状況によっては、身体への負担を軽減することが望ましいですが、ここに示す対応例は母性を過剰に保護するものではなく、また、働く機会を必要以上に狭めるものではありません。

関連情報
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