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![]() 残業免除してもらいたくてもできないことがストレスに ![]() 百枝幹雄 委員 私は産婦人科医の立場から、今回は早産にポイントを絞り、医学的な観点からお話しします。
情報サービス業について現場の詳しい状況まではわからないのですが、クライアントの事もあり、なかなか途中で仕事をやめられない、長時間働かなければならない業種なのではないかと思い、時間との関係に焦点を当てました。 ![]() ![]() ●中林座長 これまで、委員会では、身体的な負荷がかなり大きい業務がある業種を調査してきました。今回の情報サービス業は、身体的な負荷は少ない業種で、制度面でも運用面でも他業種より進んでいて、働く環境としては非常にいい状況にあると言えますが、女性労働者が大変仕事熱心だったり、他の方に迷惑がかかるから妊娠中でも残業していたり、その結果、早産となってしまうことも見受けられました。 夫の家事・育児が増えれば、 ![]() 中井章人 委員 事業所調査をみると、女性労働者の妊娠後、多くの企業で労働時間が短縮され、体制整備が進んでいるように思われますが、労働者調査を見ると、妊娠を機に6割近くもの女性が退職していて、残った人達の中では、妊娠した後でも労働時間はあまり短縮されていませんでした。この偏りは十分認識しておく必要があると思います。 ![]() ![]() ●中林座長 通信調査で、妊娠・出産しても仕事を辞めずに働き続けるために必要だと思っていても実現できていないことを女性労働者調査で聞くと、「相談窓口(相手)」と回答した割合が多くみられました。「夫を相談相手として精神的に頼ることができること」が大切なのかもしれません。 身体的負担が感じにくい業務だからこそ、 ![]() 長井聡里 委員 IT業界の従業員には、いわゆるVDT作業者、長時間労働の残業の面談をする対象者というイメージが強く、そこではあまり性差を意識しませんが、面談対象者に妊婦さんが来られたときに「なぜそこまで無理するのだろうか」という印象がずっとありました。それがこの調査結果からも端々に出てきたように思います。IT業界は、労働衛生上、性差に関する考慮が比較的必要ないと思われてきた業種なのです。 駐在先で休憩場所がなくても我慢してしまいがち 休憩場所については、自社で作業をする場合と異なり、駐在先では遠慮するだろうことは十分想像できます。駐在先の産業医としても、「駐在の方たちにも使ってもらいやすい休憩場所ですか」と巡視の際に言って回っているかというと、少し言葉が足りなかったかもと反省するところです。妊婦さんが我慢してしまうのを「そうではないですよ、世の中から祝福され歓迎され保護されるべき存在なのですよ」と訴えていきたいと思います。 ![]() ●中林座長 情報サービス業で働く女性は、主体的に仕事に取り組む方々が多いですから、身体の不調を訴えるより意欲の方が前に出てくる。指示されなくても自分からかなりの仕事を計画的にこなしてしまう。そういう人にストレスが溜まってくることがあるのでしょう。 |
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