企業取組事例
株式会社 東邦銀行

上司からの働きかけで、休暇・休職制度をより使いやすく

多様な休暇制度や両立支援を整備することで、女性特有の健康課題があったとしても働き続けられる環境を整えている。 また、それらの制度を、必要な人が必要な時に利用できるよう、管理職からメンバーへの働きかけを推奨している。

東邦銀行
株式会社 東邦銀行
https://www.tohobank.co.jp/
  • 業種:銀行
  • 本店:福島県福島市
  • 従業員数:単体2010名(うち女性767名)2020年度末

主な取り組みのポイント

多様な休暇・休職制度で、辞めずに続けられる

半年~1年(事由により最大3年)取得できる「キャリアサポート休職制度」や、最大120日積み立てられる「積立特別休暇制度」を整備し、妊活やその他ライフイベントなどによる離職を防止し、キャリア継続意欲のある従業員を支援している。 キャリアサポート休職制度は、配偶者の転勤への同行や、資格取得・留学にも利用でき、従業員の活躍機会の確保やスキルアップに繋げている。 また、積立特別休暇制度は、傷病休暇、ドナー休暇、ボランティア休暇等の他、育児や介護、家族の病気等への付き添い、本人・配偶者の不妊治療等に使える「家族あんしん休暇」や、孫の育児に使える「イクまご休暇」として取得でき、広く活用されている。 長期休職中の人員配置については、都度人事と検討し、部署内に過度な負担がかからないよう配慮している。休職中の従業員は、「とうほうホームラーニング」を通してお知らせなど行内の情報を取得でき、安心材料となっている。

取り組みのきっかけ

金融業界を取り巻く環境が大きく変化するなか、アフターコロナも見据えて、地域において求められるニーズは極めて多様化しており、 専門的知識を持つ人材の積極的な育成が必要となっている。様々なライフイベントにも対応しながら、 キャリアを継続していけるよう、法廷の育児・介護休業をはじめとするあらゆる制度を導入した。

導入に際して工夫したこと

行内イントラネット等にて、定期的に発信し続けることで、従業員の意識醸成を進めている。 さらに、結婚、出産、介護等のライフイベント時には、制度をより利用しやすい職場づくりのため各制度について、 上司からの説明を実施。また、育休後の不安払拭を目的に「復職支援セミナー」を年2回開催し、制度の利用促進を図っている。

その他の取り組み

男性育休100%

今後女性が仕事と子育てを両立するには、配偶者のサポート無しでは改善が難しいと考え、男性育休取得推進に取り組んでいる。2016年100%を達成しており、取得日数も徐々に増加している。 対象者には、配偶者出産報告をもとに、所属長から育児休業申請書やパンフレット等を手渡ししているが、更なる取得推進のため、定期的に男性育休取得状況を確認し、未取得者には所属長へ再度通知している。 育児中の父親参加による「パパミーティング」も実施し、好評を得ている。(現在コロナ禍のため中止)


女性専用の健康相談窓口を設置

女性の保健師による、女性専用の健康相談窓口を設置することで、安心して相談できる体制を整えている。
これらの他にも女性の健康支援として、婦人科検診の全額補助、乳がん検診バスの巡回等実施している。

今後の課題、展望

従業員とその家族の心身の健康・保持・増進に取り組み、ワークライフ・バランスの先進的かつ継続的推進を行い、働きやすい職場環境を実現していきたい。

従業員の声

  • 男性従業員:妻は育休中であるが、子どもの手術、看病が長期となるため、「積立特別休暇制度」の 「家族あんしん休暇」を取得。事前に上司に相談し、仕事のスケジュール調整やサポートしていただく等、配慮していただき、感謝しています。

  • 女性従業員:短時間制度を利用し、体調を整えながら不妊治療を開始。業務も配慮していただき、子どもを授かることができました。 安定期の入ってからは、通常勤務に戻しましたが、時間外勤務にならないよう、周囲の方々にサポートしていただき、 間もなく無事産休を迎えることができ嬉しく思います。

  • 女性従業員(育休中):育休中に「復職支援セミナー」に参加し、具体的に両立するための制度等を聞き、自分自身に置き換えてイメージすることができた。 先輩方とも直接話すことができ、復職への心配や不安が和らいだように感じた。


復職支援セミナー

【復職支援セミナー】仕事との両立や子育てについて情報を共有



【復職支援セミナー】先輩行員からのアドバイス

【復職支援セミナー】先輩行員からのアドバイス



【健康づくりセミナー】銀行・健康保険組合・従業員組合共催にて開催

【健康づくりセミナー】銀行・健康保険組合・従業員組合共催にて開催


(2021年8月の取材に基づく内容です。)

一覧に戻る