情報通信事業の株式会社PHONE APPLIは、「社員みんながいきいきと働きパフォーマンスを最大限に発揮できる」よう、心身の健康維持・増進活動を戦略的に推進しサポートしている。従業員の女性比率は高くはないが、コミュニケーションが取りやすいよう工夫しており、相談しやすい職場づくりを推進している。
主な取り組みのポイント
コミュニケーション
女性限定チャットルームの設置や、週1回30分間上司が部下の話を聴く1on1 Meetingを実施するなど、相談しやすい体制を整えている。また、毎日チーム単位で雑談タイム(強制)を設けたり、ランチタイムには、動画(YouTube)を利用したオンライン宅トレを実施するなど、テレワーク中の交流も大切にしている。
理解の推進
「女性の健康に関する研修」動画を配信しており、男女問わずいつでも視聴できるようにしている。また社内報や社内イントラに健康コラム等を掲載することで、ヘルスリテラシー向上に取り組んでいる。
柔軟な勤務体制
女性に限らず、本人の働きやすい環境を優先するため、テレワークか出勤かは本人が選択できる。また、新入社員を含め全社員がフレックス勤務制度を利用している。(試用期間中は適応外)
公平性
健康診断のオプション補助は、男女問わず一律額支給とすることで、婦人科検診の補助をしつつ公平性も考慮している。
また、アンケートから健康課題を洗い出し、眼精疲労や食事、睡眠のワークショップを開催するなど、興味をもって楽しく健康対策できるよう工夫している。
<その他の取り組み>
- ・相談窓口設置
- ・ラインケア研修
- ・セルフケア研修
- ・歯科相談会
- ・緑視率25%のオフィスグリーン など
※緑視率とは、日常生活の実感として捉えられる緑の量として、特定方法で撮影した写真の中に占める緑の割合。
健康対策に取り組もうとしたきっかけ
目指す働き方「社員みんながいきいきと働きパフォーマンスを最大限に発揮する」を継続的に行うためには、心身の健康が欠かせないと考えている。そのため、企業理念において「カルチャー(社員全員が共有する価値観であり合言葉)」6項目の一つに「健康」をあげ、健康経営に力を入れている。2018年からはCHO(Chief Health Officer)室を設け、健康経営施策の一つとして女性の健康対策にも積極的に取り組んでいる。
導入に際して工夫したこと
健康診断の補助について、女性だけ特別扱いにならないよう、オプション検査費用の補助は誰でも利用できるようにした。
今後の課題、展望
トップからのお仕着せではない、社員自らの企画運営による自主的な健康プロジェクトを推進していきたい。
女性従業員の声
- 女性の健康づくりに関する研修(動画)を男女とも視聴したことで、全社で知識を共有できて良かった
- 女性限定チャットルームで生理のつらさなど話し合える
- 健康系ワークショップはイベントのようで楽しく、気軽に参加できた
- オンラインでのワークショップ(眼精疲労対策など)は、営業職で時間が合わなくても、動画での視聴ができてよかった
- 上司との1on1が毎週あるので、普段からコミュニケーションが取りやすい
(2020年8月の取材に基づく内容です。)