子宮内胎児発育不全 しきゅうないたいじはついくふぜん
妊娠高血圧症候群、前置胎盤、遺伝的疾患、先天奇型、多胎妊娠、子宮内感染症、喫煙(受動喫煙も含む)、多量の飲酒、薬剤の多量服用等が原因となって子宮内の胎児の発育が遅れた状態である。胎児機能不全や早産による低出生体重児の出生率が高い。子宮に十分な血流が届くことが発育促進に重要で、労働負担の軽減が必要である。
軽症
措置
負担の大きい作業の制限又は勤務時間の短縮
- ●身体的または精神的な負担が大きい作業においては、負担の軽い作業の割合を増やすか、軽作業に配置換えするなどの措置が考えられる。
- ●立作業の場合は、椅子に座って作業できるよう配慮することが望ましい。
- ●勤務時間を短縮する場合には、遅い出勤の許可、昼食休憩の延長、早退の許可などにより、2時間程度を目安に短縮する。
- ●休憩時には子宮胎盤血流量の増加をはかるため、下大静脈を圧迫しないようにできるだけ体を横(特に左側を下)にして休める場所を設ける。
- ●受動喫煙防止対策を講ずる。
自覚症状
自覚症状がないために無理をしないように、指示事項を一律に守らせることが必要となる。
特に注意すべき作業例
激しい全身運動を伴う作業(スポーツインストラクターなど)、筋力を多く使う作業(物品の集配、保育士・看護師・介護職など)、歩行時間の長い作業(外勤営業など)、長時間の立作業(調理員、販売レジ係、工場でのライン作業、美容師など)、精神的負担の大きい作業(納期や締切に追われる設計・開発職や編集作業、対人折衝の多い営業職、長時間の運転業務など)
症状が起こりやすい時期
発生時期は原因により異なり、妊娠中の各期に起こりうる。
時間外勤務
原則として不可
交代制勤務
原則として不可
重症
措置
休業(自宅療養または入院加療)
*出典:女性労働協会「母性健康管理ガイドブック」
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