母性健康管理に対する企業の義務
職場における母性健康管理の推進
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東京家政大学 家政学部 栄養学科 公衆衛生学研究室
野原 理子
近年「リテラシー」という言葉をよく耳にします。皆さんも「情報リテラシー」や「ヘルスリテラシー」などの言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。「ヘルスリテラシー」とは、健康に関する様々な情報を入手し、理解し、活用する能力のことです。そしてその「ヘルスリテラシー」を向上させることが各自の健康の維持増進にとって非常に重要です。
2018年に特定非営利活動法人日本医療政策機構が、就労女性2,000名を対象に、女性に関するヘルスリテラシーと、女性の健康行動や労働生産性、必要な医療へのアクセスとの関連性を調査しました。女性の健康に関するヘルスリテラシーとは、女性の体のしくみや働き、女性特有の症状や疾病に関する知識を持つことのみでなく、氾濫する様々な情報から正確な情報を選択できること、さらに医療従事者への相談や医療機関への受診ができ、症状への対処を行えることなどまでを含みます。調査の結果、女性に関するヘルスリテラシーの高さは、仕事や妊娠、健康行動と関連することが明らかになりました。
子育て中の皆さんは自分の体に気になることがあったり体調不良を感じているとき、相談したり医療機関を受診したりできていますか? 子どもや家族のことばかり考えて自分のことは二の次にしていませんか? 体のことで気になることがあったら、ぜひ職場の健康管理を担当している部署や地域の保健センターなどに相談に行ってみてください。体のケアに関することだけでなく、適切な医療機関についての有用な情報など様々なアドバイスを得られると思います。また、このwebサイトの「妊娠出産・母性健康管理サポート」でも母性健康管理に関する相談窓口があります。直接専門家に相談したいと思われたらぜひ活用して下さい。
このコラムを読んでくださった皆さんはこれでさらに女性の健康に関するヘルスリテラシーが向上していますね。
参考:特定非営利活動法人日本医療政策機構. 【調査報告】「働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)」
https://hgpi.org/research/809.html
妊娠中は、体質・体調の著しい変化によって、身体にも大きな影響を与えます。女性労働者が身体への負担を与えることのないよう配慮し、十分に能力を発揮することができる環境を整えてあげましょう。
妊娠中のつらい諸症状を少しでも緩和し、安心して働くことができるために知っておきたい法律や制度をご紹介します。
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