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パリテ社会保険労務士事務所 特定社会保険労務士 佐藤 道子 ストックホルム午後3時

 さっきまで校庭で元気いっぱいに遊んでいた子供たちが、校門から飛び出してきました。時計を見ると午後3時すぎ。海外では、高学年になるまで親が子供の送り迎えをすることが普通です。
子供を迎えに来ていたのは、お父さん、お父さん、お父さん。ジャケットにジーンズ姿のお父さん、短パンにTシャツ姿のお父さん、日本では通称“お父さんの制服”とも呼ばれるスーツ姿のお父さんは見当たりません。
お父さんは専業主夫?!職探し中?!

いえ、いえ、お父さん達は、ちゃんと仕事を終えて子供たちを迎えに来ています。

 ストックホルムのお父さん達は、朝7時から仕事を始めることも珍しくないといい、効率よく仕事を片付けて退社。夜ご飯は一日の出来事を話ながら、家族みんなで食べる。お母さん達も働いているので、育児や家事を夫婦で分担することもごく自然のことなのです。

 これは、世界最高水準でワークライフバランスを達成しているといわれるスウエーデンの日常の風景です。「在宅勤務」 や「フレックスタイム制」など柔軟な働き方がワークライフバランスを支援しています。しかも、企業に特別なインセンティブを与えなくとも、労働者個人に対する政策、法律、制度のみでワークライフバランスを実現してきたのです。長い年月をかけて。

 首都圏の朝のラッシュ時に、身動きの取れない車内でマタニティマークをつけた女性の姿を見かけます。“大丈夫ですか?”と声をかけたくてもかけられない程のすし詰め状態。柔軟に働くことができる時間や場所の必要性を強く感じます。

 ワークライフバランスを達成・実現するということは、働くことに関して、労働者の裁量が大きくなることを意味します。言い換えれば、労働時間、休暇、勤務場所等に関してより多くの選択肢が労働者側に存在することを意味します。女性の活躍推進が成長戦略に位置付けられている中で、職場にマタハラが蔓延しているような“安心できない職場環境”では女性は就業継続が難しく、世界的にも特異とされているM字カーブの解消が遠のくのみならず、女性の活躍推進も絵に描いた餅に終わってしまいます。女性が子供を生み育てながら、力を発揮できる職場をどのように作っていくか、社会全体でしっかりと考えていく必要があります。
「男女ともに仕事で輝ける社会」、スウェーデンに負けないくらいの素晴らしい社会を皆で作り上げていきませんか!

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