会場に入ると、リクルートスーツの学生から、すでに働いている方、妊娠中の方など幅広い年齢層の方が参加していました。どの世代にとっても“妊娠・出産”“仕事と育児の両立”といったテーマは、気になるものなのでしょうね。

愛育病院の中林先生から、妊娠・出産期の女性の健康管理について、また働きながら妊娠・出産を迎える女性の健康を守るための「母性健康管理制度」について教えて頂きました。
「母性健康管理制度」とは、妊娠中や産後の女性の健康を尊重するために、企業が妊産婦の女性社員などに対して、医師などからの指導(勤務時間の短縮や作業の制限、休憩など)を守れるよう、具体的な措置を講じなければならないというものです。例えば産前・産後休業もその一つです。この母性健康管理制度、実は多くの女性がこういった制度があることすら知らないのです!あなたは知っていましたか?
母性健康管理について→http://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/ninshin/

コーディネーターの鈴木先生を中心に、妊娠、出産後もイキイキと働き続ける4人のパネリストの方をお迎えしてのトークセッションです。
まずは、佐藤さんと鳥飼さんがご自身の経験談を話してくださいました。佐藤さんは「自分にとって魅力的な働き方、夫や子どもとの関係は人それぞれ。誰かを真似ようとせず、自分らしく生きることが両立の秘訣。」と教えてくださいました。また鳥飼さんは「人生の中で何度でもギアチェンジしていいと思う。仕事を無理なく続けていくためには、ある時は仕事にある時は家庭生活にと自分のパワーの軸足を何度も置きかえていくような“しなやかさ”が大切。」と教えてくださいました。

お二人とも、仕事と育児の両立について考え込みすぎることなく、まずは自分がどうなりたいのか、キャリアイメージをしっかりとお持ちになっているのがとても印象的でした。そこがイキイキと輝いている源なのかもしれませんね!

コメンテーターの長井先生、小畑先生からも、仕事と育児を両立するためのアドバイスをたくさん頂きました。「妊娠・出産後も働き続けるために。まずはあなたが働く会社の社内規定を読んでみてください。あなたをサポートしてくれる制度はどんなものがあるのか、それを知って、活かすことが大切です。また何より大事なのは、みなさん一人ひとりが“なりたい自分”をイメージして、「働き続けたい!」という想いをあきらめずに発信していくこと。そしてあなたを支えてくれる上司・先輩・同僚、家族。その人たちとのコミュニケーションを大切にして、理解をしてもらうことが大切です。」5人の先輩から頂いたメッセージ、参加者ひとり一人の心に受け止めてもらえたと思います。 素敵なお話をありがとうございました!

最後に来場者の皆さんに、アンケートに答えていただきました。
「日頃から職場でのコミュニケーションを大切にすることが両立するコツだと分かった。」「このセミナーをきっかけに、自分はどうしたいのか、仕事に対してどんな価値観を持っているのかを考えていきたい」「先輩方の話を聞いてとても心強く、将来子どもを持つことへの不安が少しなくなった」等のご感想を頂きました。ありがとうございました。