妊娠中の症状等に対応する措置

妊娠蛋白尿

妊娠中に腎機能の障害により尿中に蛋白が現れるもの。潜在性の腎疾患が妊娠によって一時的に悪化したものと、妊娠高血圧症候群の前駆症状の一つとして現われるものがある。そのため、腎疾患合併妊娠、妊娠高血圧症候群に準じた管理が必要である。

※ペーパーテストでは連続して2回以上陽性の場合、24時間尿定量で30mg/dl以上の場合が蛋白尿陽性とされる。24時間尿で30mg/dl以上、200mg/dl未満の蛋白が検出された場合を軽症、200mg/dl以上の蛋白が検出された場合を重症という。

■軽症

措置
負担の大きい作業、ストレス・緊張を多く感じる作業の制限又は勤務時間の短縮

必要に応じて、30分〜1時間程度横になって休息がとれるような措置をとることが望ましい。
勤務時間を短縮する場合は例えば一律に2時間短縮という形ではなく、必要に応じてその都度休憩時間を付与し、1日合計2時間程度までとするといった対応の方が効果的な場合もある。
ストレスや緊張の受けとめ方については個人差が大きいので、個人の訴えに応じて対応することが必要。

自覚症状
蛋白尿は重症であっても自覚症状がないので、定期健診時に蛋白尿が認められた場合は慎重な経過観察が必要となる。

特に注意すべき作業例
筋力を多く使う作業(物品の集配、保育士・看護師・介護職など)、精神的負担の大きい作業(納期や締切に追われる設計・開発職や編集作業、対人折衝の多い営業職、長時間の運転業務など)。

症状が起こりやすい時期
妊娠後半期(妊娠20週以降)に生じやすい。妊娠が終了すると、短期間のうちに(多くは産後6〜12週間以内)症状は消失することが多い。

時間外勤務
原則として不可

交代制勤務
原則として不可

■重症

措置
休業(入院加療)

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