妊娠中の症状等に対応する措置

妊娠浮腫

妊娠浮腫は、妊娠高血圧症候群の前駆症状の一つである。妊娠浮腫自体が妊婦や胎児に悪影響を及ぼす事は少ないが、妊娠高血圧症候群の早期発見、早期治療のためには大切な指標となる。起床時などに、下肢、上肢、顔面などを指で押すと陥没してすぐに戻らないようなむくみがあり、かつ1週間に500g以上の体重増加がみられる。浮腫が下肢のみに限られている場合を軽症、全身に及ぶ場合を重症といい、妊娠浮腫が全身に及ぶ重症の場合は、多くは蛋白尿、高血圧を伴う事が多い。

下肢の浮腫: すねのあたりを指で押すと陥没する
上肢の浮腫: 手指のこわばり。はれぼったい。指輪がきつくなる。
顔面の浮腫: 額を指で押すと陥没する。まぶたがはれぼったい。

■軽症

措置
負担の大きい作業、長時間の立作業、同一姿勢を強制される作業の制限又は勤務時間の短縮

むくみの程度に応じて、例えば30分〜1時間程度横になって休息が取れるような措置が望ましい。
勤務時間を短縮する場合は例えば一律に2時間短縮という形ではなく、症状に応じてその都度休憩時間を付与し、1日合計2時間程度までとするといった対応の方が効果的な場合もある。

自覚症状
上記症状のような外見以外、ほとんどない場合が多い。

特に注意すべき作業例
筋力を多く使う作業(物品の集配、保育士・看護師・介護職など)、長時間の立作業(調理員、販売レジ係、工場でのライン作業、美容師など)、長時間の座作業(窓口での接客業務、システムエンジニア等コンピューター関連業務など)

症状が起こりやすい時期
妊娠後半期(妊娠20週以降)に生じやすい。妊娠が終了すると、短期間のうちに(多くは産後4週間以内)症状は消失することが多い。

時間外勤務
原則として不可

交代制勤務
深夜勤務は原則として不可

■重症

措置
休業(入院加療)

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