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職場における母性健康管理の推進

社内体制の参考事例

職場における母性健康管理の推進に当たって、社内体制の参考になる好事例をご紹介します。

1.取り組みをはじめたきっかけ   2.検討体制   3.具体的な取り組み内容
4.プラスαの取り組み   5.取り組みの効果   6.他社へのアドバイス

2.検討体制

──母性健康管理の取り組み内容と検討体制について教えてください。

女性役員3名が中心となって検討しました。
常務の私を筆頭に、役員の女性3名(社長夫人と現会長)が中心となって検討・導入していきました。

──体制づくりにおける工夫点を教えてください。

制度の導入が私の独りよがりにならないように、話し合いながら制度化を進めました。
常に社員の意見を聞きながら制度の導入を進めてきました。「社員が利用しやすい制度を導入したい(社員のニーズの重視)」という思いがあったのと同時に、「会社側がどういう狙いがあって制度を整えているのか(会社のニーズ)」を社員に理解してもらうためでもあります。会社がこうした制度を整えるということは、たんに社員にやさしい会社づくりではなく、社員が働きやすい職場を構築することにより、会社のニーズにマッチする人材形成に効果があるのだと信じて社員にも明確に伝えることが必要です。

また、当社は主に女性役員3名で制度化を進めてきましたが、私が導入を検討している制度に関して、「それは行き過ぎだ」とか「もっと、このような制度を導入したほうがいい」など、役員の2名が様々な意見を出してくれるので、独りよがりにならずに済んだ点も良かったと思っています。

──どのように制度を学んでいったのか教えてください。

いろいろなセミナーに参加した他、専門家の意見などを参考にしながら、当社に必要な制度を積極的に導入するよう心がけました。
21世紀職業財団のセミナーや、雇用能力開発機構、経営者協会など、あらゆるものに参加しては資料をもらってきました。資料をもらったらそのまま放置しておくのではなく、必ず帰ってすぐに「当社に導入できそうな制度はないか」とチェックして、1つや2つは導入するよう心がけたのです。いろいろなセミナーに参加していると、そのうち制度の内容も理解できるようになるし、自分の会社に必要なものが見えてくるようになります。そうして、何かを調べて新しいことを知り、会社に導入していくことが私の仕事であると自覚していたので、特に経営コンサルタントの先生に相談せずとも、ここまでやってこられました。

その他、新聞を読んだり、専門家の意見を聞いたりする中で、参考にしていることもあります。たとえば、当社の看護休暇は、子どもが高校在学中まで利用できるようにしていますが、これは、ある専門家の方から「高校生になると、体だけでなくメンタルな部分でも親のフォローが必要な場合がある」との意見を聞いたことがきっかけでした。子どもが登校拒否になった時には、親が看護休暇を利用することで、子どもの側にいてやれると良いのではないかと思ったからです。

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