面談の中で「無月経になりがち」との情報を得ました。そして、自分は仕事ができていないから努力が必要、苦手な上司がいるが克服しなければならない、太っているので食事には気を付けて野菜をたくさん入れたお弁当も作っている、とのことです。後に上司から「仕事熱心で残業も多くなっているが、終わるまでやらないと納得しないようだ」とお聞きしました。
過剰適応から軽い適応障害になったか、栄養面は脂肪分や鉄分、タンパク質が足りていない印象です。無月経のことから労災病院の女性外来を受診し、次に心療内科医でも診断を受けました。幸い休養を要する状態ではないとのことで、頓服薬を服用しながら経過をみることになりました。栄養については、面談の中で「妊娠への備え」「性ホルモンのための栄養」といった話をしました。母性健康管理の話をすると、若い女性従業員からの反応は「自分が正常なのか異常なのか比べることがないのでわからなかった」「生理が来なくても妊娠には関係がないと思っていました」「月経はいつ来るかわからないのでいっそ来なければいいなと思っていました」「月経は自分の都合でピルで調整している」と様々です。
栄養の知識が世間にあふれている中、やみくもにサプリを摂ることはお勧めしませんが、月経周期への関心や性ホルモンの知識、栄養の知識を知ることは未来の母性健康管理に有益なことだと思っています。