産業医契約をしているある企業の事業場に、ひと月に一度訪問しています。安全衛生委員会へ出席して巡視をして長時間労働者の面接指導をして、社員の相談も同じ日にしています。3時間の契約ではありますが、いったん事例が発生すると当然それではおさまらないので時間の延長や、ひと月に数度行くこともあります。ですので、事例を発生させない、発生する前に対応できることが重要です。
ある日入社2年目の女性からの相談がありました。とても痩せてみえるのですが、本人は「太ったので、ジョギングをしている」とのことでした。面談は定期健康診断結果で基本の健康情報を確認してから行います。軽度の貧血があり、血圧が低め、脂質も正常下限を少し下回っている、といった内容で痩せた若い女性によくみられる結果でした。相談内容は半年前から通勤電車の中で動機や吐き気がするので途中下車していたが、ある日出勤できなくなり休んでしまった。上司から産業医面談に行くようにと言われたとのことです。