「子どもの急病に対応してくれるサポートがあれば・・・」「病児保育室を作って欲しい・・・」子育て支援に携わっていると、とてもよく言われる言葉です。私が以前に働く親たちに行ったアンケート調査でも、育児で困ったことのトップとして「子どもの急病」や「子どもの感染症」が挙げられました。しかし、その次には「保育園の行事」「認可保育園への入園」と続いていました。実際子どもはどの程度病気をするのかというと、私が保育園で行った調査では、病気による欠席は0歳児クラスで年間一人平均24日、1歳児クラスで12日、2歳児以降では数日でした。発熱等による保育園からのお迎え依頼は0歳児クラスでも年間一人平均3.5日程度。初めて保育園に入れた年は月に2〜3日くらい、それ以降は月に1日くらいの病気欠席です。これであれば子の看護のための休暇制度と年次有給休暇で何とかなるのでは??と思えてきます。確かに予定された年次有給休暇とは違い、突然「明日休ませてください」となるのは職場に迷惑をかけてしまうと心配になるでしょう。自分がいなくても何とかなるように情報の共有や仕事の分担をするなどして、緊急時に備える働き方をすることが大切です。これは子どもを持つ人だけでなく、働く人みんなが働きやすくなる方法です。誰だって体調を崩すことはあります。災害などで出勤できない場合もあるでしょう。そんな時にすべての仕事が止まってしまわないようにするのが共有や分担による対策なのです。