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職場における母性健康管理の推進 企業インタビュー

株式会社システムエグゼ

働く女性のニーズに応じた制度の拡充、柔軟な対応でより働きやすい職場へ

企業概要

企業名株式会社システムエグゼ
所在地東京都中央区
設立年1998年
業種情報サービス業
規模従業員数495人
URLhttp://www.system-exe.co.jp/

取材日:2016.9.5

母性健康管理に関する制度の整備状況

−妊娠・出産・子育てに関する規定や制度について、どのようなものがあるか教えてください。

法定を上回る独自の制度を定め、育児との両立をサポートしています

回答者:人事部
人事・労務チーム 課長
宮崎光さん

法定で定められている育児休業、勤務時間の短縮、育児短時間勤務等は規程に組み込んだ上で、独自の制度を定めています。
たとえば、育児休業は、最長で子どもが3歳になるまで取得可能です。法定では、1歳6か月まで延長可能ですが、保育園が見つからない場合などにどうしても間に合わないケースが出てきてしまうため、3歳まで延長可としています。
実際に保育園入園の4月にタイミングが合わず、出産日の関係で法定の休業期間が過ぎてしまうため、この制度を利用し、延長した社員がいます。
今後、利用状況を見ながら、さらに充実させていきたいと思っています。

−妊娠した方は、育児休業を取得し、継続就業を希望する方が多いのですか。

過去3年間の取得率は100%です。
キャリアをつなげていきたいと希望する社員がほとんどです。

−職場復帰後の支援制度についても教えてください。

女性社員の声を受け、短時間勤務を小学校3年生まで延長しました

短時間勤務は、30分単位で勤務時間を1日最短5時間まで短縮して取得可能です。以前は上限が子供が3歳になるまでだったのですが、小学校3年生の終わりまでに期間を延長しました。
女性社員へのヒアリングを行う中で、小学校3年生くらいまでは家に帰ったときに親がいるべきではないかという声があったことや、過去にいわゆる「小1の壁」で子どもが小学校に上がるタイミングで退職をした女性社員がいたこともあり、他社の事例などを踏まえ、3年生まで対応することにしました。
今後、利用の実態に合わせ、さらに上限を引き上げることもあると考えています。

−育児中の方が利用できる制度には、他にどのようなものがありますか。

勤務時間を前後にスライドできる時差通勤制度「スライド勤務」が育児のために利用できます

1日単位で勤務時間を前後にスライドすることができる制度があり、子育て中の社員にもよく使われています。社内では「スライド勤務」と呼んでいます。お子さんの保育園・学校行事などへの参加や通院の付き添いのために利用することができます。

−子育て中の方は実際にどのように制度を利用されているのでしょうか。

例えば、学校行事への参加で出社が1時間だけ遅れる場合でも、従来なら半日休暇を取らなければなりませんでした。スライド勤務を利用すれば、出社時刻を9時から10時へ、退社時刻を17時から18時へずらすことができますので、朝学校へ寄っても半日休暇を使わずに済みます。
また、例えば、午後1時から用事があり、移動を含めると午後の半日休暇では間に合わない場合は、スライド勤務と半日休暇を組み合わせることもできます。従来なら1日休暇を取らなければいけませんでしたが、スライド勤務で午前中1時間早く出勤してその分早く帰り、午後は半日休暇を取ればいいわけです。

−お子さんの用事で少しの時間だけ学校に行かなければならないということはよくありますが、スライド勤務を使えば、まる1日休まなくても柔軟な勤務ができますね。子育て中の方には、とても助かる制度だと思います。

子育て中の社員には需要が高い制度で、毎月1人、2人は利用者がいます。
スライド勤務を導入したのも、社内で子育てをしながら働いている社員から、30分、1時間程度の用事を済ませるために休暇を取らなければいけないので、このような制度が使えないかという意見があったことがきっかけでした。

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